Style: Chapter1 Causes (2)

1章の後半ではbad writingの個人的な理由を3つあげています。

  • 人がもったいぶった書き方をするのは、単純な内容を印象的なものにするためです。同様に、人が威嚇するのは、権力や名声、権利を欲するものからそれらを守ろうとするからです。
  • 英語教師によって「良い文章とは文法上間違いなく書くこと」と植えつけられてきたので、明快さ(clarity)や正確さ(precision)に注意を払うことができなかったからです。
  • ときには、書く能力があるのに書けないということもあります。これはある未知の領域について、どう考えたらよいか、どう書いたらよいか皆目わからないというときに起こります。

このStyleという本は、文法をいくら勉強しても書く能力は向上しないと断言しています*1。私は、この先、単語を沢山覚えても、文法をいくら勉強しても、なんだか変な英文しか書けないだろうということは、かなり前から感じていました。そう、本当に重要なのは、自分の知っている単語、自分の使える文法でどこまで明快に意図を伝えられるか、ではないでしょうか。第2章は明快さ(Clarity)についてです。

*1:この本はnative向けなので基本的な文法は無意識のうちに習得しているというのはもちろんですが。