三色ボールペン情報活用術

私は4色ボールペン使いです。本を読むとき、ノートを書くとき、原稿の校正には4色ボールペンが欠かせません。うっかり4色ボールペンを忘れて手元にないときは、なんだか寂しい気持ちになります。

私は断然、「本は書き込みで汚すべし」という派なので、書き込みに使うペンは色々と試しました。赤鉛筆、赤ボールペン、D-インク、ゲルインク。書き込みの基本は「赤」です。アンダーラインを引く。感想を書く。絵を描く。ただ、赤ばかりだと、読みにくくなります。同じ本を二度目に読むときには別の色にしたい。最終的に到達したのが4色ボールペンでした。

この本のタイトルを本屋で見かけたとき、正直、心が躍りました。「はたして、三色ボールペンというテーマで本になるのか?」。最初は本屋で立ち読みし(だって三色ですよ、三色の使い方なら立ち読みで十分って思うでしょ)、その後、やっぱり気になって買ってしまいました。

さて、斉藤孝と私のボールペンの使い方の違いは何か。それは「緑」です。この本では赤と青は客観的な視点、緑は主観的な視点という使い分けをしています。客観・主観という使い分けは流石です。私の場合、赤>青>緑という重要度の違いが基本ですから。でも、私も斉藤孝ほどは洗練されていませんが、同じようなことをやりつつあることに気づきました。

4色ボールペンを使っていると、黒、赤、青は頻繁に使います。しかし、緑はあまり使う機会がありません(重要度という観点ではそうなります)。自然と他のインクの減り具合に対して、緑の減りが少ないということになります。もったいないですね。

そうなると、不思議なもので、緑の使い道を考えるようになります。私の場合は、緑はそれほど大事でないメモや絵でした。余った色なので、気軽に使えます。赤のような刺激的な色ではないので、なんだか自由に書ける気がするのです。緑は主観というこの本のやり方も後から意味づけしたのであって、最初はこんな風ではなかったかな、と思ったりします。