積読は日の目をみるか

なぜ翻訳書はダメなのか?を読んで激しく同意。SICPも読んでみたくなりました。「確かSICPは昔買ったはず」と本棚を探してみると、Knuthの本の隣に見つかりました(Knuth読んでる?)。さっそく中を見るとForth Printing 1986とあります。なんと、17年ぶりに日の目を見たことになります。

当時、私はインタプリタの構造や高速化に興味を持っていて、関係しそうな本を漁っていました。ですから、SICPを買ったのは、Schemeというより、むしろ処理系の基礎知識の獲得という目的でした。買った後になって、役に立ちそうもないものは神田の古本屋*1で処分したのですが、SCIPはいつかきっと役に立つ日がくると思い、売らずにとっておいたのです。

17年前に比べ、今なら時間をかけずに楽しみながら読める気がします。それは、英語力が向上したということではなくて、ソフトウェア関連の大量の本を読んだおかげで、背景知識が蓄えられたということと、わからないことでも勘が働くようになったからです。だから、(英語とは別の原因で)いくら時間をかけても自分には歯が立たない本は瞬時にわかるようになりました*2

たぶん、これからSchemeを使う機会はあまりなさそうですが、SICPはwritingの手本としては十分使えるでしょう。私が原書を買うときに自分に言い聞かせているのは「これはきっと将来writingの役に立つ」ということです。実際に役に立ったことはありませんが(笑)。

*1:時代を感じさせますね。今ならBook Offですかね。

*2:若いときは時間をかければ必ず読めると信じていました。今はその時間が欲しい。